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頚性神経筋症候群(首こり病)とは?
頚性神経筋症候群は、東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉先生によって提唱され名付けられた症候群で、別名「首こり病」とも呼ばれています。
首の筋肉に過度な負担がかかると、首を支える筋肉が過度に緊張し固くなります。
現代生活の中では、特に首に負担がかかりやすくなっており、「首こり」状態が慢性的に続くことで症状が現れると考えられています。
主な症状は、首の痛みや重さ、頭痛、めまい、吐き気や食欲不振などの胃腸障害、そのほか自律神経に関係する症状などで、軽度な方ですと、慢性的なだるさや倦怠感、「何となくやる気がでない」といった症状も考えられます。
このような多岐にわたる症状の原因を検査してもはっきりしないことが多く、医療機関を受診しても「不定愁訴」として考えられてしまうこともあります。
頚性神経筋症候群は、このように原因不明にも関わらず日常生活に支障をきたすほど辛い症候群のことをいい、「首こり=首の筋肉の過緊張」が原因として考えられているのです。
その他に考えられる症状
- 慢性的な眼精疲労
- 寝ても疲れがとれない
- 不眠
- PC作業のし過ぎによる吐き気やめまい
- やる気が出ない
- 体がだるい
- 強い肩こりや腰の張り
- めまい
- 頭がのぼせる
- 血圧が不安定
- 微熱がでる
- 気温に関係なくよく汗をかく
- 動悸や息切れがする
- 目が見えにくい、視界がぼやける
- 目の奥が痛い
- 集中力の低下
- 噛みしめがある
などが考えられます。
頚性神経筋症候群が起こる原因
頚性神経筋症候群は、首の筋肉が過緊張してしまうことにより自律神経系(特に副交感神経)の働きに異常が起こることによって様々な症状が引き起こされると考えられています。
首の筋肉の過緊張が引き起こされる原因は、大きく二つあります。
- 過去に頸椎に外的な衝撃を受けたことがある(転倒事故や交通事故の既往、首に衝撃を受ける格闘技や衝突系のスポーツなど)
- 悪い生活習慣の積み重ね
特に多くの方が悪い生活習慣によって引き起こされるため、「現代の生活習慣病」と言えます。
悪い生活習慣の代表的な原因を2つ挙げます。
PCやスマホなどの画面
現代生活の中では、パソコンやスマホとの関係は、切っても切り離せないものになっています。
仕事とプライベートを合わせ、睡眠時間以外の多くを「ディスプレイ」を見つめて生活している方もいらっしゃることでしょう。
画面のちらつき下に長時間さらされることで、眼精疲労が起こり、これらが首の過度な筋緊張を引き起こしています。
操作時の姿勢
さらに、PCやスマホを操作するときの姿勢が首こり状態に大きな影響を及ぼします。
パソコン 作業時に、肩を上げすぼめて顎を突き出すような姿勢をしていたり、スマホをうつむいて操作している方をよく見かけますが、現代生活の中でとる姿勢が首こりの原因になっています。
最近はスマホ首と呼ばれるようにもなりましたが、特にうつむき姿勢で長時間ゲームをしたり、動画を見たりしている方は、慢性的な首こりになっている可能性があります。
情報化社会の中で、PCやスマホは私どもの生活から切っても切り離せない存在ですので、頸性神経筋症候群は、現代人の生活習慣病とも言えるのです。
ストレスが原因では?
「不定愁訴の原因はストレスだ」というお話をどこかで聞いたことがあるかもしれません。
心理的なストレスや職場環境や人間関係などの様々なストレスが関係していることはほぼ間違いありませんが、医学的に検査をしても原因がはっきりしないため、「ストレス」を原因としている場合が多いことは否めません。
ストレスを受けると体の筋肉を緊張させてしまいます。これを繰り返し、積み重ねることにより、体の筋肉は過度に筋緊張し、特に首の筋肉の過緊張は、頚性神経筋症候群(首こり)の原因となるのです。
そのため、「ストレスを減らす」や「リラックスする」という方法も1つの改善策ではありますが、軽度な症状を除き、それだけで辛い症状が改善されることは少ないのが現状です。
頚性神経筋症候群の症状は慢性的でさまざま
頚性神経筋症候群は、多岐にわたる症状を見てもわかる通り、一般内科、循環器内科、消化器内科、耳鼻科、眼科をはじめ、様々な診療科目の症状があります。診療科を横断して症状を認めることが多いのが特徴です。
各臓器の専門の医師にかかっても、検査の結果には異常が見つからず、症状を和らげるために薬を処方され、薬をやめると症状が再発するという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
重症の方になると、薬を処方されても全然症状が改善しなかった方もいらっしゃいます。「ストレスが原因」という診断を受けた方もいらっしゃるかもしれません。
細野クリニックの「首こり」に対する考え方
先ほど、首こりの原因は大きく分けで2つあるとお話しました。
首の筋肉が過緊張すると、首を支える骨格構造(頭蓋骨や頸椎、肩甲骨など)の位置が悪くなる(位置ずれ=骨格アライメント異常)状態が引き起こされます。
また転倒や頭部や頸部への衝撃を受けるスポーツでの外傷、交通事故などは骨格アライメントに直接外的な力がかかり、骨格アライメント異常を引き起こします。そして骨格アライメント異常により、頸椎の筋肉の過緊張が引き起こされます。
首こりの状態では、必ず骨格アライメント異常が認められるのです。
骨格構造(=骨格アライメント)の中から自律神経をはじめとする神経系統が出て、末梢にある臓器や組織へ分布していきますので、骨格アライメント異常があると、副交感神経をはじめとする自律神経の働きに悪影響を引き起こします。
頸性神経筋症候群に対して、整骨院や整体で行われているマッサージ程度の施術で思うように改善しないのは、首こりがあると必ず骨格のアライメント異常を伴っており、症状を取り去るためには骨格アライメント異常を治す必要があるからなのです。医学的根拠や適切な診断がない状態での軽いマッサージでは解決できません。
細野クリニックでの治療方法
骨格アライメント異常の診断と治療
細野クリニックでは、まず頚性神経筋症候群の原因となる骨格アライメント異常を診断し治療を行っていきます。診断は骨格アライメントドックという専門的な検査が必要になります。
レントゲン撮影の技術を用いて行う骨格アライメント異常の診断と骨格の可動性の診断を行います
単純撮影とダイナミック撮影(透視撮影)を組み合わせることにより、外見や触診だけでは大まかにしかわからない、骨格アライメント異常(骨格配列の異常)や骨格可動性を詳細に診断することができます。
治療の3つの特徴
PANセラピーは細野クリニックで行う骨格アライメント異常を治す治療です。
次の3つの大きな特徴があります。
- 注射や鎮痛薬は使いません
- 鍼を打ちません
- 電気を流しません
筋肉や骨格構造に対して、医療機器による微弱な振動刺激を与え、骨格アライメント異常を治す治療です。
安全に制御され再現性のある共鳴振動刺激を用いた治療であるため、針を使う治療と異なり、感染や出血のリスクがありません。また強い電気を流すわけではないので、体に優しく治療を行うことができます。
効果のみならず安全性にも優れた治療です。
頚性神経筋症候群の軽度の方は、頚椎を直接刺激して治療することで治癒に導くことも可能ですが、中等度から重度の方は、頚椎を直接刺激したからといってよくならないこともあります。
強く絡んだ糸を解くときに、絡んだところを直接触ったところ、余計に難くなってしまうことに似ています。
中等度から重度の症状の方の場合、頸椎のアライメント異常を治療していく際は、過緊張のため可動性が悪くなった頚椎を治していかなければいけませんが、その前に頚椎と大きく関係がある、頭蓋骨と仙骨との関係、頸椎と肩甲骨、胸椎との関係を視野に入れながら、体全体としての調和を維持しながら全身治療を進めていくことが大切になります。頚椎だけを治療したからいって必ずしもよくならないのです。
PANセラピーによって、頚性神経筋症候群の原因である、「位置ずれを伴った骨格アライメント異常」を治療しアライメント異常が快方に向かっていくと、慢性的な痛みや倦怠感、不快な症状から解放することができます。
負担費用(自費治療)
◆ 9,460円/回 回数券(10回券):85,140円(消費税10%込)
PANセラピーによる痛み外来の治療をご希望の方には、痛み外来のコンセプトと治療内容をご理解頂くため、動画説明会(無料)へのご参加をお願いしております。痛み外来をご希望の方は、こちらの申し込みサイトにて、お名前・メールアドレスをご登録頂けますようお願い致します。
ご登録頂いたメールアドレス宛に、動画視聴についてのご連絡を1営業日以内に送らせて頂きます。
*痛み外来の対象年齢は、小学生以上となります。20歳以下の方は、動画視聴後の骨格アライメントドック検査には、保護者の方同伴でご来院頂けますようお願い致します。
よくある質問
Q:頚性神経筋症候群かどうかわかりません。
A:頭痛、めまい、慢性的な倦怠感など、該当する症状がある方が治療対象となります。頚性神経筋症候群の可能性は、当院の骨格アライメントドックで診断いたします。
Q:首の筋肉が固くなったものがコリだと思うのですが、骨格も治療するのですか?
A:筋肉を柔らかくしても、骨格のアライメントが位置ずれを起こしている状態では、一時的に症状が軽くなったとしても、すぐに元に戻ってしまいます。
骨格アライメント異常が改善されることで、首を含めた体全体の張りやコリがとれ、再発しにくい体を手に入れていただくことができます。
Q:PANセラピーは毎日通わなければいけませんか?
A:痛みのご症状が強い方は週2回程度、通常は週1回程度が通院頻度の目安になっています。